2018年度日本建築学会大会(東北)にご参加の皆様へ

雑誌『造景』は阪神・淡路大震災直後の1996年1月に創刊され、 7年間にわたり36号まで発行されました。この間、大震災とバブル崩壊以後の向かうべき社会と、歴史・文化、そして環境の統合された像としての「造景」を世に問うてきました。この雑誌が現代社会に与えた影響は計り知れません。2002年の休刊以降も復刊を望む声は大きく、このたび出版元である建築資料研究社の英断により、年報というかたちで、以下の主旨のもと再出発することとなりました。

  • 1.21 世紀の中盤に向けて困難な社会的課題に対処する、社会、歴史・文化、環境  の統合された像としての「造景」を再び世に問う
  • 2.上記のための実践、技術と方法、制度に関して様々な可能性を世に問う
  • 3.「造景」に関連する専門家を結集し、支援する体制を整える
  • とは言え、専門雑誌の出版事情は厳しく、通常の商業出版の方法に加え、執筆者・関係者などが自ら主体的に参画し、出版への協力体制をつくることが必須です。

    これまで、私たち二人、及び中堅の皆様がその在り方について検討を重ねてきましたが、さらに皆様からご賛同をいただき、今後刊行に向けてのご協力もいただけるとすれば幸いです。ここにお願い申し上げる次第です。

    2018 年8 月

    佐藤 滋 (早稲田大学研究院教授)
    西村幸夫 (神戸芸術工科大学教授)