【最新号】造景2023 9月1日発売

概要

【 特集 】地球環境時代のまちづくり

琵琶湖を介して古くから共通の生活文化が育まれてきた近江地域の、水辺に誕生してきたバイオリージョナルな社会の姿を再確認し、自然環境や景観を生かした新しい地域づくりの方法について考える。

【 特集 】子どもを育むまちづくり

高度情報消費社会の進展、ライフスタイルや価値観の多様化、家族の形の変容に伴い、子育て環境が大きく変化して少子化が進む現代社会において、子どもを育むための地域づくりを考える。

【 特集 】関東大震災 帝都復興百年のレガシー

震災復興橋梁や同潤会の住宅建設の特徴、帝都復興で生み出された大公園の現在までの転変などを通して、関東大震災発生から100年目での帝都復興レガシーの変容を確認し再考することで、これからの生活のあり方について考える。

【 特集 】横浜都市デザインの50年

定性的で曖昧な都市デザインという概念を明確に自治体行政の中に根付かせ、部局を明確に位置づけて、多彩な人材により理論構築と実践展開を同時に進行しながら都市デザイン手法が育まれてきた、日本の都市デザインを牽引する都市「横浜」の50年をふりかえる。

【 特集 】小田原のなりわいまちづくり

神奈川県小田原市がまちづくり政策研究を始めるため2000年に設立した「政策総合研究所」により引き出されたコンセプト「なりわい」や「邸園文化」に共鳴しつつ独自に取り組む市民や事業者、「政策総合研究所」の立ち上げに携わった人びとのまちづくりの歩みに焦点を当て、約20年間に渡る変遷を概観して成果と課題を取り上げる。

【 事例集 】日本列島まちづくり

暮らしや生業の空間を再編成した4事例、広場の2事例、人が介在せず街だけで自律する人と街と町の関係の新しい事例の全7事例をもとに、各地域の課題解決に向けた着眼点や、その課題解決に向けたプロセスや仕掛けなど、魅力あるまちづくりを紹介する。

【 地域レポート 】みんなの中標津プロジェクト

『造景2022』で取り上げた地域レポート「中標津町における〈文化的〉景観の取り組み」の第二回。中標津町が景観計画を作成し景観行政団体に移行したことを受けて立ち上げられた組織「みんなの景観なかしべつプロジェクト」の設立に至るまでの経緯と、活動事業を紹介する。

【 連載/本邦都市物語(5) 】宿駅都市 - 神奈川・川崎・浦和・大宮

お互いに近接しているにもかかわらず異なる近代化の道を歩んできた、東京駅周辺の東海道の宿駅都市である神奈川と川崎、中山道の宿駅都市である大宮と浦和の例を通して、大きな変化をとげた現在の宿駅都市のなかに、かつての宿場としての痕跡がどのように生きているかをふりかえる。

商品名  :造景2023
発売予定日:2023年9月1日(金)
定価   :3,850円(本体3,500円+税)

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目次

【 特集 】地球環境時代のまちづくり

地球環境時代のまちづくりと琵琶湖圏域 - 湖を介してつながるローカルまちづくりとリージョナルデザイン
阿部俊彦(立命館大学)+武田史朗(千葉大学)+金度源(立命館大学)
内湖とその痕跡に見る地域の未来
村上修一(滋賀県立大学)
山水景観を基軸とする琵琶湖流域の地域構造 - 流域圏に重なり合う「小山水圏」
菅野圭祐(筑波大学)
安土未来づくり - 地域資源の協働管理へ向けて
山口敬太(京都大学)
滋賀の水害史と水害に強いまちづくりの取り組み
林倫子(関西大学)
コラム/まちの環境特性を学ぶ防災まちづくり - 滋賀県⽔害履歴調査の取り組み
金度源(立命館大学)
湖と森をつなぐ「さざなみネットワーク」の提案 - 草津市南草津エリアにおけるケーススタディ
阿部俊彦研究室+金度源研究室(立命館大学)
座談会/水辺の公園を持つ都市のあり方 - 大津湖岸なぎさ公園
藤原周二(大津市政策調整部広報課)+中川大輔(大津市都市計画部都市魅力創造課)+岡崎健一(LIFE LINES PRODUCT)+園田聡(ハートビートプラン)
司会:金度源+阿部俊彦(立命館大学)
インタビュー:琵琶湖とまちをつなぐ長浜の次代のまちづくり
竹村光雄(長浜まちづくり株式会社)、聞き手:阿部俊彦(立命館大学)
ビワイチから考えるスローライフ - 自転車による琵琶湖一周
福冨雅之(社会生態研究家)

【 特集 】子どもを育むまちづくり

子育ちの社会関係資本
木下勇(大妻女子大学)
道からはじまる子育ちの風景 - 遊戯道路を通じた地域づくり
寺田光成(高崎経済大学)
まちを開いて子どもと育つまちづくりを
三輪律江(横浜市立大学)

【 特集 】関東大震災  帝都復興百年のレガシー

帝都復興百年のレガシー
中島直人(横浜市立大学)
復興橋梁のデザインが今日に示すもの
福島秀哉(株式会社上條・福島都市設計事務所)
同潤会の建築の考え方とその先進性
栢木まどか(東京理科大学)
帝都復興区画整理とそこで生まれた街路
中島伸(東京都市大学)
復興公園の転変 - 時間をかけた模索
小野良平(立教大学)

【 特集 】横浜都市デザインの50年

都市デザインという手法は横浜に何をもたらしたのか
野原卓(横浜国立大学)+秋元康幸(元・横浜市都市デザイン室長)
文化芸術創造都市・横浜
上野正也(神奈川大学)
現在の都市デザインと「風景の解剖」、そして「これから」
桂有生(横浜市都市デザイン室)
風景の解剖(1):汽車道 - ナビオス横浜、元・貨物線のプロムナードが貫く、横浜の風景を縁取るトンネル
桂有生(横浜市都市デザイン室)
風景の解剖(2):山手地区 - 市民参加で培われた「山手らしさ」を守り育む
星直哉(横浜市都市デザイン室)
風景の解剖(3):いたち川 - 人と人がつながり、川と流域で考える水と緑のまちづくりへ
目黒大輔(横浜市都市デザイン室)
都市デザインの担い手たち
鈴木伸治(横浜市立大学)
インタビュー/1960年代以降の都市デザインの諸相と横浜の都市デザイン
長島孝一・キャサリン夫妻、聞き手:鈴木伸治(横浜市立大学)

【 特集 】小田原のなりわいまちづくり

小田原まちづくり20年のクロニクル
平井太郎(弘前大学)
小田原市政策総合研究所について
後藤春彦(早稲田大学)
中心市街地の都市形成と変遷 - 小田原ならではのまちづくり
杉本洋文(株式会社計画・環境建築)
まちづくり中間セクターという夢
山崎義人(東洋大学)
小田原市の歴史的建造物
後藤治(工学院大学)
小田原に学ぶ、まちなかで歴史と出会える方法
窪田亜矢(東京大学)
小田原なりわい文化の現状 - まちづくりの現場(1)
平井丈夫(小田原まちセッションズ)
小田原庭園交流館 清閑邸の事業について - まちづくりの現場(2)
渡辺剛治(NPO法人小田原まちづくり応援団)
小田原の歴史的建造物と職人 - まちづくりの現場(3)
芹澤毅(NPO法人おだわら名工舎)
地産地消の「ほうとくエネルギー」- まちづくりの現場(4)
志澤昌彦(ほうとくエネルギー)
一円融合の精神で みんなで育む共創社会 - まちづくりの現場(5)
草山明久(報徳二宮神社)

【 事例集 】日本列島まちづくり

人と街と町の新しい関係 ― 事例選者:饗庭伸、野原卓
講評:饗庭伸(東京都立大学)
地域に生活拠点をつくる(黒岩まんなか広場 岩手県北上市)
文:村上早紀子(福島大学)
まちの当事者を育む「なりわい居住」のコミュニティー(hocco 東京都武蔵野市)
文:大島芳彦(ブルースタジオ)
郊外ニュータウンのプラクティス(ニューマチヅクリシャ 東京都多摩市)
文:横溝 惇(スタジオメガネ)
民間からスタートしたエリアリノベーション(柳ケ瀬エリアリノベーション 岐阜県岐阜市)
文:白橋利明(一般財団法人岐阜市未来のまちづくり財団)
JR姫新線・太市駅周辺のまちづくり(兵庫県姫路市)
文:藤井達也(姫路市都市局)
糸島空き家プロジェクト(福岡県糸島市)
文:蕭耕偉郎、鶴崎直樹(九州大学)
人吉市防災アラートシステム(熊本県人吉市)
文:長町志穂(照明デザイナー)

【 地域レポート 】みんなの中標津プロジェクト

中標津町における〈文化的〉景観の取り組み 第2回
植田曉+東田秀美(NPO法人景観ネットワーク)

【 連載/本邦都市物語(5) 】宿駅都市 - 神奈川・川崎・浦和・大宮

西村幸夫(國學院大學)

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