時代を先駆け、まちづくりと地域おこしのための総合専門誌「造景」が、17年と時を経て帰ってくる! 巨大災害と復興、急速な人口減少など、都市や地域をめぐる諸問題は新たな局面を迎えている。そうした問題に深く関わる自治体やコンサル、研究者、建築家、市民などの、課題への対応事例を紹介する。
●編集室から「復刊」について
雑誌『造景』は阪神淡路大震災の翌年、1996年に創刊した。その後、36号まで刊行し、2002年に休刊となった。
この度、研究者や専門家からの要望・支援と出版社の努力によって、久々の復刊となる。 編集者個人としても、10年に及ぶ『季刊まちづくり』の出版活動を経て、再び『造景2019』の編集に携わることになったわけである。
その間、東日本大震災があり、都市、まち、地域の状況にも大きな転換が生まれつつある。 この社会のうねりは、地域やコミュニティにおいて、最も顕著に現れようとしている。
本号では、各地の様々な取り組みを事例として紹介すると共に、現在直面する課題について、特集や論文・研究・報告の形で掲載している。
今後、年報の形態で刊行していきたいと考ていますので、皆様のご支援をいただければ幸いです。
「造景」編集人
八甫谷邦明